中津市耶馬溪町は、風光明媚な自然豊かな町で、耶馬溪ダムを活用した”ウォーターアクティビティー”や鉄道跡を活用した全長30キロのサイクリングロードでのサイクリングには全国から沢山の方が来町します。また、紅葉シーズンは、耶馬溪町全体が真っ赤に染まり、観光客をより一層魅了します。人口減少が課題の耶馬溪町ですが、耶馬溪校の生徒と地域交流により、交流人口の増加や移住・定住に繋がるように、更なる観光資源のブラッシュアップに取り組んでいます。
豊かな自然環境や地域人材などの教育資源を活用する教育活動を通して、自ら挑戦する意欲を喚起するとともに、主体的に地域の産業や社会福祉に関わり、将来にわたって地域の発展に貢献しようとする意思や行動力を育成します。耶馬溪校の魅力・特色を再発信するために、地域と耶馬溪校と協働で『地域の課題研究』プロジェクト及び『地域との連携強化』プロジェクトを進めて参ります。
耶馬溪校は、例年募集定員を割り、全校生徒が58名と小規模校ではありますが、生徒一人一人に目を向けたきめ細やかな教育活動を実践しています。また、耶馬溪ならではの地域連携ということで、全国でも珍しい小学校との連携授業(ホタル授業)の実施や、CM動画製作を行い地域の産業をPRするなど、地域にも大きく貢献しており、耶馬溪地域に無くてはならない学校となっています。そのような魅力ある耶馬溪校を全国の中学生に知ってもらい、全国から耶馬溪校を応募してもらいたいと考えております。しかし、住環境が整っていない現状を踏まえ、全国募集するに当たっての、生徒を受け入れるための住環境づくりや通学手段、休日の過ごし方などが全国募集のカギとなります。そこで、コーディネーターの方には、耶馬溪校と中津市の間に入って、全国募集開始までに問題解決に向けて取り組んで頂く方を募集します。
【業務内容】
◇全国生徒募集に向けた情報発信、広報、オンライン説明会などの運営
中津南高等学校耶馬溪校は、令和8年度から地元からだけでなく、全国からの生徒募集をスタートします。外部から来て頂いた方が、耶馬溪地域及び耶馬溪校の魅力をより多くの中学生に伝えるためには、どんな内容を、どんなメッセージで発信していけばいいかなどの計画づくりからスタートします。具体的には、中学生向けにオンライン上で合同募集説明会のプレゼンテーションや、個別の説明会などを担当頂きます。中学生はもちろんのこと、保護者の方にも個別の相談対応を実施します。
◇生徒の住環境課題整理と寮母役
耶馬溪町には、市営のサイクリングターミナル(和室と洋室に宿泊可能)及び教職員住宅(ワンルーム)が3棟ありますが、両方とも入居する場合には、生徒の世話係(食事等)が必要となります。また、耶馬溪町には数件の民泊施設もあり、民泊との連携も考えられますが、高校から民泊施設が遠距離のため通学手段の確保や民泊施設との協議が必要となります。まずは、住環境についてが一番の課題となります。
また、実際に全国から生徒が入学した際には、寮母さんの役割をして、生活面でもサポートをしてもらいます。
◇地域と連携したイベント及び課外活動(部活動)のサポート
耶馬溪地域では、たくさんのお祭りやスポーツ大会、観光イベントが行われます。そのイベントにおいて、実際に運営に携わって頂き、生徒と地域との繋ぎ役にもなって、一緒に地域を盛り上げていってもらいます。
【校長からのメッセージ】
耶馬溪校の生徒は、中学校時代までは人前に立って発表したり、全校生徒の先頭に立って行事を運営してきた経験を持つ生徒はあまりいませんが、本校での学びや地域との交流活動を通して、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を獲得し、卒業時には見違えるほどの成長を見せてくれます。魅力的な高校づくりをさらに進めて行くうえで、コーディネーターの方には学校の魅力発信や地域との連携構築など行ってもらい、生徒の成長の手助けとなるような役割を担っていただくことを期待しています。
【支所担当者からのメッセージ】
耶馬溪町は、地域おこし協力隊の定住率が100%を誇る程、地域資源が豊富な魅力ある町です。春夏秋冬においてそれぞれに魅せる自然豊かな山や川、スポーツ観光資源である『耶馬溪アクアパーク』や『耶馬溪サイクリングロード』、そして何と言っても一番の魅力は、耶馬溪地域の『人』の温かさです。耶馬溪支所の地域振興課にて、勤務して頂き、耶馬溪校と中津市の橋渡し役を行って頂く以外には耶馬溪地域の方々と協働で様々なイベント(祭りや大会)活動にも取り組んで頂きます。