平取町は、恵まれた自然環境のもと、主力産業である農業において全国的な知名度となった「びらとりトマト」の安定栽培をはじめ、「びらとり和牛」のブランドを確立しています。また、歴史的にも特色ある「アイヌ文化」を今に伝える伝承事業への取り組み、人材育成など恵まれた地域資源を生かした活動に取り組んでいます。
平取高校は、学校のカリキュラム全体でダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(共生・協働)を学びます。学校設定科目「アイヌ文化」を設置し、地元講師からアイヌ文化を系統的に学び、総合的な探究の時間では、あらゆる分野の多様性を総合的、多角的に学びつつ、自己との関わりで共生・協働社会を探究します。また、ボランティア部による平取養護学校との交流、1学年での平取養護学校との交流学習など、さまざまな活動を行い、多様性や共生・協働の学びを大切にしています。部活動では、商品開発や給食レシピ開発などを行う「トマトクラブ」があります。
平取高校は、令和6年度の入学生から地域の生徒だけでなく、全国からさまざまな生徒を受け入れています。令和6年度は、地域外から4名の生徒たちが入学しました。近年は少子化も影響し、町に唯一の高校である「北海道平取高校」の入学者数が年々減少しています。地域から高校がなくなることは、過疎化や町のにぎわい喪失に拍車をかける重要な課題であると捉え、町では高校と連携した活力あるまちづくりを行うため、地域外からの学生を受け入れるための学生寮を整備しました。現在、学生寮には、地域おこし協力隊員1名がハウスマスターの仕事に就いていますが、2名体制で学生をサポートしていきたいので、地域おこし協力隊員としてすぐに活動できる方を求めています。
☆ハウスマスターの仕事
(1) 寮生の生活サポート、メンタルサポート、緊急時の対応
(2) 男子寮の施設管理・運営管理
(3) 高校、行政、教育委員会、地域関係者等との連携
(4) 高校や寮のPR活動、寮イベントの企画・運営、高校魅力化への協力 など
☆求める人物像
(1) 寮生が安心して、楽しく学生生活を過ごせるよう、常に心を配れる方
(2) 学校・地域・行政と協働し、魅力ある教育づくりに携わりたい方
(3) 企業・行政・学校・地域等の人や組織とつながり、協働・共創を目指そうとする方
(4) 健康で、職務に誠実に活動できる方
【役場の担当者からのメッセージ】
高校魅力化コーディネーター、学校、役場まちづくり課、食事をつくる寮母さん、魅力化に携わる地域の方々などと連携し、生徒一人ひとりが安心して楽しく暮らせる環境づくりを目指していけたらと考えています。
平取町は、全道一、全国でも有数の大玉トマトの産地ですが、トマト生産農家の2割が新規就農者となっています。町全体が移住者を受け入れることに気負いがなく、移住者はナチュラルに地域に馴染んでいます。美しい景観と豊かな自然に恵まれていますが、空港も札幌も近く、比較的温暖で過ごしやすい町です。高校魅力化を担当している「まちづくり課」は、移住・定住、空き家、公共交通等の仕事もしており、まちで抱えている課題に日々真摯に向き合っています。平取高校との関わりは深く、総合的探究の時間のお手伝い等もしています。気負わずに楽しみながら、私たちと一緒に地域と高校の魅力化に取り組んでほしいと思います。